メニュー

変形性頚椎症

[未完成です。]

状態

変形性頚椎症とは、首にある骨や軟骨などが変形してしまった状態のことをいいます。

 

原因

変形性頚椎症の主な原因には、加齢と過度な負担があげられます。

 

症状

・首の痛みや、こり(肩こりや頭痛と感じる方もいます)

・手の痛みやしびれ

・首の動かしにくさ(前方や横が見にくい方もいます)

・手足のうごかしにくさ(字が書きにくくなったり、歩きにくくなったり)

 

治療法

・適度な運動やストレッチ、リハビリテーションなど

・首の負担を減らすように良い姿勢を心掛け、同じ姿勢を長時間続けないようにする

・痛みやしびれなどの症状に対してお薬を飲んだり、注射をしたりする

・症状が強い場合や、麻痺症状が出た場合は手術を検討することもあります

 

もっと詳しく知りたい方は、以下もご覧ください。

なお、一般の方にもわかりやすいようにできるだけ専門用語を使わずに書くように努力をしています。一部だけ切り抜きますと医学的に不正確な部分もありますが、病気・ケガの全体的なイメージをつかみやすくするために、やむを得ずそのような表現にしております。どうぞご了承ください。

 

変形頚椎症ってなに?

 

首には、頚椎(けいつい)と言われるたくさんの骨(多くの人は7個)が縦に並んでいます。そして骨と骨の間には椎間板(ついかんばん)といわれる軟骨(なんこつ)がはさまっており、クッションの役割を果たしています。

 

硬い骨と少し柔らかい軟骨が、骨−軟骨−骨−軟骨−骨…と交互に並んでいるおかげで、私たちはしなやかに首を動かすことができます。

 

また、背骨は積み木のように積み重なっているイメージがあると思いますが、ただ重なっているだけではバラバラになってしまいます。バラバラにならないように、関節や多くの靭帯が背骨同士をつなぎあわせ、支えています。靭帯は背骨をしっかりと安定させて、スムーズな動きを可能にするための、縁の下の力持ちのような存在です。

 

変形性頚椎症では、この骨や軟骨、そして周辺の靭帯(じんたい)が変形・変性を起こします。

 

※変形…形が変わること。原因は、物理的な力がほとんどです。

 変性…性質が変わること。原因は老化や周囲からの影響が多く、元々の機能が

低下することが多いです。

 

  • 骨の変形・変性

骨のまわりに骨棘(こつきょく)といわれる骨の棘(とげ)が出来ます。骨棘ができるメカニズムは複雑で、骨の成長や損傷部位の修復など複数の因子が関与しています。骨棘ができることで、神経の通るスペースが狭くなり、圧迫された神経の症状がでることがあります。また骨棘同士が癒合(くっつくこと)することで、首が動かしにくくなったり、クッションである椎間板の負担が増えたりすることがあります。

 

  • 椎間板の変形・変性

上に書いているように、椎間板は背骨においてクッションのような役割を担っています。椎間板の構造は外側と内側に分かれていて、内側では水分を多く含むゲル状になっています。この部分が衝撃を吸収し圧力を分散させることで、背骨が柔らかくしなやかに動くことが可能となります。年齢を重ねると徐々に水分を失い、その機能が低下していきます。また機能が低下してくると今までのように体重を支えきれなくなり、変形をきたします。特に首は約4〜6kgもある頭を支える役割があるため、椎間板には常に大きな負担がかかっています。

椎間板の変性がすすむと、椎間板の中身が飛び出して、ヘルニアになることがあります。飛び出した椎間板が神経を圧迫して症状が出ることがあります。

 

また椎間板は骨と骨の間にあり、骨同士が近づきすぎないような役割もあります。それにより、神経が通るスペースが確保されています。ところが最初はふかふかだったクッションでもずっと座っているとぺちゃんこになるように、椎間板も変形してボリュームを失うことがあります。ボリュームを失うと骨と骨の距離が短くなります。そうすると確保されていた神経の通り道が狭くなり、症状を出すことがあります。

 

※ヘルニア…本来の位置から飛びだす、脱出するという意味です。

 

  • 靭帯の変形・変性

靭帯も老化と共に硬くなったり、肥厚(分厚くなること)したりします。また、変性がすすみ、骨化(こっか)といって骨のように硬くなることもあります。靭帯が分厚くなることで神経のスペースが狭くなり、神経が圧迫されて症状を出すことがあります。

 

 

このように、変形性頚椎症では首の骨やその周囲の組織が変形・変性し、さまざまな症状が出現することをいいます。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME